外壁塗装は「シリコン」と「フッ素」のどちらがよい?塗料の違いについて解説
2023年2月13日
外壁塗装に使われる塗料として、現在最も使われているものが「シリコン塗料」です。
シリコン塗料よりも耐久性が高いものに「フッ素塗料」があります。
外壁塗装を失敗しないためにどちらを選ぶほうがよいか、特徴や注意点について解説します。
シリコン塗料とは|対候性が高くコスパのよい塗料
シリコン塗料とは、塗料に含まれる樹脂の主成分がシリコンでできたものです。
性質・耐用年数・価格のバランスがよく、外壁塗装に最も使われている塗料です。
シリコン塗料には、水性タイプと油性タイプ、1液型と2液型があります。
シリコン塗料の特徴
シリコン塗料は、高い耐候性を持ちながら単価は比較的安く、コスパに優れている塗料です。
シリコン塗料のメリットを紹介します。
- 汚れに強く、耐久性がある
- 透湿性があり、湿気やカビを防ぐ
- コストパフォーマンスが良い
- 耐熱・耐水性が高く、劣化に強い
熱や湿気に強いことは、紫外線や風雨の影響を受ける外壁の塗装に適した塗料だといえます。
耐久性を損なわずに塗装工事の費用をできるだけ抑えたい人におすすめです。
シリコン塗料を利用する際の注意点
シリコン塗料を使うときに注意するポイントを紹介します。
- シリコンの含有量に規定がない
シリコンの含有量が多いほど機能・費用が上がります。
シリコンをどれだけ含めるかは規定されていないため、粗悪な塗料も存在します。
信用のある業者に信頼できるメーカーの塗料を選んでもらうことが重要です。
・重ね塗りが難しい
密着性がやや弱く、重ねて塗ることに不向きです。
これは適切な下地材を使うことで解消できます。
フッ素塗料とは|高価だが非常に耐久性の高い塗料
フッ素塗料とは、塗料に含まれる樹脂の主成分がフッ素でできたものを指します。
高価ではありますが性能は高く、寿命が非常に高い塗料です。
メンテナンスの回数を減らせるため、大きな建物の塗装に使われます。
フッ素塗料は大きくわけて、三フッ化・四フッ化の2種類です。
フッ素塗料の特徴
フッ素塗料は、高機能で非常に長持ちする塗料であり、外観を長い間美しく保てます。
フッ素塗料のメリットについて紹介します。
- 塗装面との密着性が高いため、耐久力が強い
- 耐候性が非常に高く、塗料の寿命が長い
- 親水性があるため、汚れが落ちやすい
- 耐摩耗性があり、塗膜の光沢が落ちにくい
フッ素塗料は耐久力があり汚れも落ちやすいため、何度も塗り替えられない外壁塗装に適しています。
フッ素塗料を利用する際の注意点
フッ素塗料を選ぶにあたって、注意点があります。
- 費用が高い
フッ素塗料は価格の高い塗料です。
外壁塗装にフッ素塗料を使用する場合、1度の施工にかけられる金額はいくらなのかを事前に明確にしておくことがおすすめです。
- 「ツヤなし」の塗料がない
フッ素塗料はツヤありの塗料しかありません。
マットな仕上がりが好みの人や、建築物や周辺の雰囲気によっては適さない可能性があります。
外壁塗装にはどちらを選ぶべき?
シリコン塗料とフッ素塗料どちらを選ぶかは、重視したいポイントや建物の状況、ライフプランを踏まえて選ぶことが大切です。
シリコン塗料 | フッ素塗料 | |
平均単価(1㎡) | 2,500円前後 | 3,500円前後 |
平均耐用年数 | 12.5年 | 14.5年 |
1年あたりのコスト | 30,000円前後 | 36,207円前後 |
※1年あたりのコストは、平均単価×150㎡÷平均耐用年数で計算
シリコン塗料とフッ素塗料について、1年あたりのコストに大幅な差はありません。
フッ素塗料は光沢感が長続きします。
長年使われているシリコン塗料のメリットは、施工ミスが起きづらいことです。
素材による塗料の向き・不向きはあまりなく、それぞれ適した下塗り剤を使うことで対応できます。
外壁塗装を依頼する際の注意点
外壁塗装に使われる塗料はさまざまな種類・メーカーの製品があり、同じ塗料でも異なる特徴を持つ場合があります。
そのため、外壁の状況を正確に判断し、最適な塗料の提案ができる業者を見つけることが大切です。
シリコン塗料は水性・油性、1液型・2液型の違いがあり、シリコンの含有量にも差があります。
フッ素塗料は三フッ化・四フッ化の2種類があり、フッ素が含まれている量は製品によって異なります。
それぞれ特徴やメリット・デメリットに違いがあり、粗悪な塗料が存在することも事実です。
外壁に適した塗料を選び、粗悪品を手にしないために、信頼のおける塗装業者を選ぶことが重要です。
まとめ
外壁塗装を失敗しないための重要なポイントは2つあります。
シリコン塗料とフッ素塗料の違いを理解すること、数ある製品から最適な塗料が提案できる業者を選ぶことです。
サンエスリフォームは、分析した外壁の状況を元に、下地の処理を徹底し、最適な塗料を提案します。