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外壁塗装に火災保険は使える?知って得する保険の知識!

2023年3月2日

sam-g
長年の紫外線や雨、風などで外壁は徐々に劣化します。外壁塗装をする際に、補償や保険が受けられるのかご存じですか。今回は外壁塗装に火災保険が適用するのか、保険に関する手続きや流れを解説します。

火災保険の種類

火災保険の種類は、住宅火災保険と住宅総合保険、団地保険があります。それぞれ補償範囲の違いや補償する建物が変わります。3つの保険について解説しましょう。

住宅火災保険

住宅火災保険は住宅が火災、落雷、風や雪による災害によって建物や家財に損害が出たときに補償されます。火災保険のなかでは一般的な保険です。

住宅総合保険

住宅総合保険は住宅火災保険が対象になる災害に加えて、より広くカバーできる保険です。水災や盗難、車両の衝突や飛来物による損害にも補償が適用されます。

団地保険

団地保険は、団地やマンションなどの集合住宅の建物や家財に損害が出た際に、補償される保険です。適用される範囲は、住宅火災保険の対象に加え、敷地内の傷害や個人賠償責任保険があります。

火災保険は適用できないことが多い

火災保険は、適用される範囲が限られています。台風や大雨、ひょうなどの自然災害による損害に対しては補償範囲です。ただし経年劣化による外壁塗装は通常、火災保険が適用されません。経年劣化には外壁の色あせやひび割れ、剥がれ、釘や金属の錆などがあります。これらは経年劣化の分かりやすい表れです。経年劣化は自然災害が原因ではないため、火災保険の対象外です。

適用になる場合の条件

火災保険が適用されるためには条件があります。災害による被害であること、被災から3年以内であること、補修にかかる費用が火災保険の免責金額を超えることです。それぞれ詳しく説明します。

災害によるものであること

前述したように、自然災害が原因であれば保険を受けられます。ただし、補償の範囲は加入している保険によって異なります。保険が適用される可能性が高いケースは、大雪で屋根が変形したり、台風で飛来物が外壁に傷をつけたり、豪雨による床下浸水や外壁の汚れなどです。補償される内容は、加入している保険によって細かく分かれます。浸水による家財の補償が足りない場合や、台風ではなく竜巻による損害は保険の対象外の場合もあります。現在加入している保険の範囲を確認しましょう。

被災から3年以内であること

火災保険を申請できる期限は、被災から3年以内です。期限内に全ての手続きを終えなければいけません。3年以上経過すると、災害による被害の特定が難しくなるためです。既に外壁塗装の費用を支払った後でも、期限内であれば申請が可能です。

損害の補修にかかる費用が火災保険の免責金額を超えること

補償を受けるためには損害の補修にかかる費用が、火災保険の免税金額を超えなければいけません。例えば、外壁の傷を修繕する費用が15万円で、加入している火災保険の免責金額が20万円とします。この場合、火災保険の適用外のため、費用は自己負担です。

保険申請の流れ

火災保険の申請の流れは、外壁塗装の業者に見積りを出してもらい保険会社に連絡し、派遣される保険会社の鑑定人を待ちます。その後、鑑定人の調査が行われ、受給の有無や保険金額が決まります。手続きにはいくつか行程があるため、専門会社に依頼することもおすすめです。

保険会社に連絡

工事会社に現地を確認してもらい、見積書を作成依頼しましょう。火災保険に加入している旨を伝えるとスムーズです。見積書が出たら、保険会社に連絡します。

書類の作成

保険会社が求める書類を作成しましょう。見積書や損害場所の写真、保険金の請求書などがあります。保険金の受け取りに必要な書類を代行して作成する会社があります。損害場所の写真撮影が危険なときや、手続きに手間取ることもあるでしょう。専門会社に依頼すればスムーズです。

保険会社による調査

書類を提出すると、保険会社の鑑定人が派遣されます。損害箇所や保険金の見積り、修繕方法の確認などをします。この際も、専門会社に任せるとスムーズです。専門会社の多くは書類の作成だけではなく、鑑定人との段取りやその後の手続きなどを幅広くサポートします。

まとめ

外壁塗装に関する火災保険は、加入している火災保険や損害場所によって適用の有無や範囲が異なります。経年劣化や自己都合の損傷では保険の対象外であり、自然災害が原因の損害は、災害内容によって保険の対象になります。自分がどのような火災保険に加入しているか、確認してみましょう。

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