梅雨時期のベランダ防水対策のポイント

2023年6月6日

梅雨時期は、ベランダから雨が漏れてくる場合があります。特に、梅雨時期は雨量も増えてベランダからの雨漏りが発生しやすい時期です。
ベランダ防水対策のポイントを知り、梅雨前にベランダからの雨漏りの対策をしましょう。

梅雨時期のベランダ防水の重要性

梅雨時期におけるベランダの防水は重要です。なぜなら、梅雨時期は雨量が増えてベランダから雨漏りが生じやすいためです。
防水できずにベランダから雨漏りすると、室内に雨水が侵入してくるリスクがあったり、下の階に雨水が流れ落ちる危険があったりします。ベランダ防水がなぜ必要なのかを理解し、住宅への影響を最小限に抑えるための対策を考えましょう。

ベランダ防水の基本的な方法と材料

ベランダを防水する方法には、主に2つの方法があります。
ここでは、ベランダを防水するための方法について解説します。業者への依頼をする際には、是非参考にしてください。

1. 防水シートの選び方と施工方法

ベランダ防水の方法の一つが、防水シートを敷く方法です。ただし、防水シートは複数の種類があるため、それぞれの特徴を把握して、最適な防水シートを選びましょう。
防水シートの主な種類には、塩ビ防水シート・FRP防水シートの2種類があり、住宅環境には主に塩ビ防水シートが利用されています。
塩ビ防水シートでの防水作業では、はじめに既存の防水層を取り除くか、既存の防水層と新設する防水層が接しないように絶縁シートを敷設するところから開始します。
その後、屋根の全面に防水シートを敷き込み、熱風と溶着液を使って敷かれた防水シートに隙間が生まれないようにすれば完成です。
屋根上の構造物次第では、一部塩ビシートが引けない部分があるため、そのような場所に関しては、ウレタン樹脂塗料を使ってゴムシート状の塗膜を作り防水します。
一方でFRP(繊維強化プラスティック)防水は、防水用のポリエステル樹脂と防水用ガラスマットを使って防水層を形成する方法で、強度・耐久性・耐熱性にも優れていたり工期が短いというメリットがありますが、コストが高かったり匂いが出るというデメリットもあります。
適切な防水シートの選択と正しい施工手順によって、梅雨時期の水漏れや浸水を防止できます。

2. 防水コーティング剤の効果と適用方法

防水コーティング材を使用するという方法もあります。防水コーティング材を使用することで、ベランダが雨に濡れても雨水が溜まりにくくなって雨漏りを防げます。
ベランダの防水に使用される防水コーティング剤を適切なコーティング剤の選択と適用によって、ベランダの防水性能を向上させ、梅雨時期の水漏れや浸水から守ることができるのです。

ベランダの排水対策とメンテナンス

1. 排水溝の清掃と維持管理

ベランダの排水溝の清掃と定期的な維持管理も重要です。なぜなら、ベランダの排水口を清掃しないと排水溝の詰まりや悪臭が発生するためです。また、定期的な清掃とともに維持管理をしないと、耐久性が低くなって長持ちしません。
ベランダの排水溝は見落としがちな場所ではありますが、適切な清掃とメンテナンスの方法を実践しましょう。

2. 雨樋や雨どいの点検と修理

ベランダ周辺の雨樋や雨どいの点検と修理も、ベランダの排水溝と同様に重要です。なぜなら、雨桶や雨どいを点検や必要に応じて修理しないと、劣化や破損してしまうためです。雨桶や雨どいの劣化や破損は、ベランダに水が流れ込む原因になります。
定期的な点検と必要な修理を行うことも、ベランダからの雨漏りにつながります。

ベランダ家具や植物の保護対策

ベランダに植えられた植物も梅雨時期には水や風にさらされ、被害を受ける可能性があります。適切な配置や保護策を実施することで、ベランダに飢えた植物の健康を保つことが可能です。
水はけの良い鉢や適切な水やりのタイミング、必要に応じた遮雨対策などを考慮し、梅雨時期のベランダでも大切な植物の健康を守りましょう。