住宅を持っていると、経年劣化でさまざまな場所をリフォームしなければなりません。
その一つである外壁工事をすることには、さまざまなメリットがあります。
そこで今回は、外壁工事をする目的について工事の種類とともにご紹介します。

外壁工事の目的

外壁工事をする目的はさまざまあり、主な目的としては以下が挙げられます。

● 美観を保つ
● 防水性の向上
● 断熱や遮熱効果

それぞれの目的について詳しく解説します。

美観を保つ

外壁工事をすることで外壁を新しく変えられるため、美観を保てます。
外壁は、種類にもよるものの年数が10年以上経過すると、色あせやコケが発生し始めます。環境に応じて劣化がさらに早くなるケースも珍しくありません。色あせやコケが発生すると見た目が悪くなるため、外壁工事をして美観を保つことが大切です。

防水性の向上

外壁は雨や風、日光などの刺激に対して常にさらされています。これらの刺激は外壁を劣化させる要因の一つです。そこで、雨風や日光などの外部刺激から守るために外壁を防水加工します。
また、防水性を向上させることで、色あせやコケができにくくなる利点もあります。

断熱・遮熱効果

断熱や遮熱効果を目的として外壁工事をする場合もあります。
外壁塗料にはさまざまな種類があります。中には断熱効果や遮熱効果のある塗料もあるのです。断熱効果の高い塗料を用いることで、冬は暖かく、夏は涼しい空間を作れます。また、遮熱効果のある塗料と組み合わせれば、紫外線の影響を抑えて外壁の劣化を防げるのです。
外壁の塗料は単に色を塗り替えるだけではなく、防水や断熱、遮熱効果を向上させられます。

外壁工事の種類

外壁工事と一言で言っても複数の種類があり、目的に適した工事を選ぶ必要があります。外壁工事の種類は主に塗装工事・重ね張り工事・張り替え工事・補修工事の4種類です。
ここからは、それぞれの工事の概要をご紹介します。

塗装工事

塗装工事は、既存の外壁の上から新たな塗料を塗る工事です。色あせた外観をきれいにし、さらに防水性の機能を復元できます。また、断熱効果や遮熱効果のある塗装工事をすれば、断熱性や遮熱性を高められます。
塗料にはさまざまな種類があるため、目的に応じた塗料を塗ることが大切です。

重ね張り工事

重ね張り工事とは、既存の古い外壁材の上から新たな外壁材を張る工事です。古い外壁材を撤去する必要がない分、工期を短くできます。また、工期を短縮できて廃材が出ないため、人件費や廃材の処分費用を抑えられて工事費用も安めです。
ただし、古い外壁をそのまま残すことは、古い外壁の痛みを放置することにつながります。そのため、古い外壁部分の劣化が進んでしまうというデメリットもあります。

張り替え工事

張り替え工事とは、既存の外壁材を解体撤去して、その上から新たに外壁材を張る外壁工事です。外壁を完全に新しくするため、重ね張り工事のように古い外壁の劣化を心配する必要がありません。
しかし、古い外壁材を撤去する分、工期は長く、費用は高額です。古い外壁材の状態から、撤去するか否かを判断しましょう。

補修工事

補修工事とは、外壁のひび割れや塗装の剥がれなど、部分的な補修をする工事です。外壁全体は劣化しておらず、一部がひび割れたり塗装が剥がれていたりする場合の工事に適しています。
一部のみの工事のため、比較的費用は安めです。また、納期も短く数時間で終わることがほとんどです。
ただし、一部のみを補修すると、補修した場所とそれ以外の場所で見た目に差が生じる可能性はあります。

まとめ

外壁工事をすることには、劣化を改善するだけではなく、防水効果や遮音効果などさまざまな効果があります。外壁工事には複数の種類があり、それぞれでメリットとデメリット、費用や工期が違うため、目的に応じて最適な工事を選択しましょう。